2016.09.04
くるみにアボカド、かぼちゃまで! 注目のベジタブルオイル徹底解説
植物の実や種子からとれるベジタブルオイル。健康を意識している人たちを中心に数年前から注目が集まっています。
ブームになったココナッツオイルをはじめ、パンプキンやくるみなど魅力的なオイル。実は料理の味の決め手にもなる優秀な調味料でもあるんです。
そこで今回は、伊勢丹新宿店・調味料担当の大石恵美子さんに、人気のベジタブルオイルとその美味しい食べ方を教えてもらいました。
和食にもおすすめ! ビターでコクのある「くるみオイル」
くるみオイルは、ローストしたくるみの実を絞って抽出した茶褐色のオイル。
「くるみならではの香ばしい風味があるので、みそやしょうゆ味との相性が抜群です。きんぴらごぼうにかけたり、和風ドレッシングに加えたりすると、コクが出て味に深みが出ます。また、チョコレートアイスクリームにかけると、ビターな風味が加わって大人好みの味になりますよ」
まろやかでコクがある「アボカドオイル」
アボカドの皮と実を取り除き、実だけを絞ってとったのがアボカドオイル。
「オリーブオイルのように、サラダのドレッシングに加えたり、魚介との相性もいいので白身魚にかけたりして楽しめます。アボカドの風味がほのかに香り、オリーブオイルに比べてまろやかでコクがあるので、魚介の味わいを引き立ててくれますよ」
甘い香りがトーストと相性バツグン「ココナッツオイル」
人気に火がつき、いまや定番となったココナッツオイル。常温でも固まりやすいので、バターのように塗って楽しめるオイルです。
「ココナッツの甘い香りが特徴で、焼き立てのトーストやパンケーキに塗るととっても美味しいんですよ。鶏肉との相性もいいので、ココナッツオイルでソテーして、ナンプラーで味を調えればエスニック風ソテーにも。また、温かい紅茶や珈琲にスプーンひとさじ分入れると、ほのかにオイルの香りを感じるフレーバーティー、珈琲として楽しめます。」
スイーツの甘みを引き立てる「パンプキンシードオイル」
かぼちゃの種を絞ってとったのが、パンプキンシードオイル。日本ではまだなじみが薄いですが、オーストリアでは昔から使われているオイルなんだそう。
「生のかぼちゃのような瑞々しい香りがするので、バニラアイスクリームやグリーンスムージーに加えるのがおすすめ。プリンやカスタードケーキなど、しっかり甘いものに加えて」
揚げ物がサクッと軽く仕上がる「グレープシードオイル」
グレープシードオイルはぶどうの種からとったオイルで、コレステロール0。オイルはさらりとしていて、無味無臭です。
「グレープシードオイルは加熱の調理には欠かせないオイルです。揚げ油としてはもちろん、パンケーキやシフォンケーキの生地、卵を焼くときに加えるとふんわりとした焼き上がりになります。ぜひ試してみてください」
どのオイルも開封したあとは風味が飛びやすく酸化しやすいため、開封後は日光を避け常温保存して、早めに使い切ることが美味しくいただくコツです。それぞれ個性の強いオイルですが、固定概念に縛られず、いろんな食材、料理にかけて試してみてください。きっと、あなただけの新しい味に出合えますよ。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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