2016.04.27
チーズが苦手な人こそ食べてほしい、春限定のフレッシュ・シェーブル!
ヤギのミルクを使ったシェーブルチーズといえば、独特のクセのある香りが特徴。苦手な人が少なくありません。しかし、春に登場する「フレッシュ・シェーブル」は比較的クセがなく、食べやすいらしいんです!
とはいうものの、シェーブルチーズが苦手な筆者は思いました。
「それはシェーブルが好きな人の感覚。今まで何度となく勧められて食べたけれど、やっぱり独特の香りがあるんだよな……」と。
半信半疑ではありましたが、美味しいのならばぜひ一度食べてみたい!
さまざまなチーズに通じる、伊勢丹新宿店本館地下1階のチーズ専門店<フロマジュリー HISADA>、店長の浅見浩志さんに、フレッシュ・シェーブルについて教えてもらいました。
そもそも「シェーブルチーズ」ってどんなチーズ?
まずはシェーブルチーズについて、おさらい。
「シェーブルとは、フランス語で『ヤギ』のこと。シェーブルチーズとはその名の通り、ヤギのミルクから作られたチーズの総称です。手のひらサイズのものが多く、バトン型やピラミッド型など個性豊かな形も特徴的。フランスをはじめ、スペインやイタリア、ギリシャなど世界各国で作られています」
牛乳のチーズよりも歴史は古く、チーズの起源はヤギのミルクで作られたものだという説もあるんだとか。
春のお楽しみ!「フレッシュ・シェーブル」とは
では、フレッシュ・シェーブルとはどんなチーズなのでしょう?
「シェーブルは熟成の度合いによって見た目、風味、食感が変化していきます。フレッシュとはその名の通り、熟成させていない『できたて』の状態。ヤギの出産シーズンである春から初夏に採れた、栄養たっぷりのミルクで作ります。クセがなく、酸味もヨーグルトのように爽やか。やわらかくて、口当たりもなめらかです」
多少変動はありますが、<フロマジュリー HISADA>の店頭には、毎年3月末~6月頃までフレッシュ・シェーブルが並ぶそう。さっそく、今回は3種類のフレッシュ・シェーブルを食べ比べてみました。
①桜の葉の香りをプラス「カブリオンさくら」(写真左)
シェーブルに桜の葉の塩漬けを巻いた「カブリオンさくら」は<フロマジュリー HISADA>のオリジナル。クリーミーな口当たりや酸味は、まるでヨーグルト! ヤギのミルク独特のクセのある香りはほとんどありません。桜の葉の風味とほどよい塩気は、初めて味わう感覚。「これがシェーブル!?」と驚きます!
②ちょい熟成タイプ「クロタン・ド・シャヴィニョル」(写真中央)
約4週間熟成させた「クロタン・ド・シャヴィニョル」。こちらは、厳密にいうとフレッシュではありませんが、特有の香りがまろやかで食べやすいタイプ。そのままはもちろん、輪切りにしてバゲットにのせ、オーブンで焼き上げる「クロタンサラダ」はフランスではおなじみの家庭料理。香ばしいバゲットにチーズがとろ~り溶けて……想像するだけで美味しそうです。
③ほのかにローズマリーが香る「ローヴ・デ・ガリーグ」(写真右)
ヤギが描かれたラベルと、ころんと丸い形がトレードマークの「ローヴ・デ・ガリーグ」は、「カブリオンさくら」よりもわずかに熟成が進んだタイプ。その分酸味がまろやかになり、ミルクの甘みがグッと際立ちます。
「ハーブなどの牧草を食べて育ったヤギから採れるミルクで作られているため、食べるとほのかにローズマリーの香りが鼻に抜けます」
それでも苦手という方には、ある秘密兵器が……
とはいえ、どうしても苦手! という方や、購入しても食べきれないのでは……と躊躇してしまうシェーブル初心者におすすめの食べ方が。それは、柚子胡椒をのせるアレンジ! 意外な組み合わせですが、豆腐に近い印象のシェーブルにはマッチし、ヤギ独特の香りだけがやわらいで、さらに食べやすくなります。
「淡泊な味わいのシェーブルチーズは、ほかにもさまざまなアレンジができますよ。はちみつやジャム、ドライフルーツを合わせると、酸味がやわらぐのでおすすめです」と浅見さん。
今回紹介したものだけでなく、<フロマジュリー HISADA>の店頭にはスモークしたものをはじめ、さまざまなフレッシュ・シェーブルが登場。チーズ通も、シェーブル初心者の皆さんも、春限定のフレッシュ・シェーブルをぜひお試しください!
商品の取扱いについて
この記事でご紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フロマジュリー HISADAにてお取扱いがございます。
また、伊勢丹オンラインストアでは<フロマジュリー HISADA>の一部商品をお取扱いいたしております。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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