2016.03.18
和菓子や肉まんが日本酒に合う!? 唎酒師が選ぶ!新感覚おつまみ
日本酒のおつまみといえば、何が思い浮かびますか?
「定番とされている乾きものや珍味以外にも、『きんとん』や『中華まん』までまだまだあるんですよ」と話すのは、伊勢丹新宿店「粋の座」のセールスマネージャーで、唎酒師の資格も取得している・河西直人さん。今回は、日本酒を[純米系、吟醸系、山廃・生もと、にごり、熟成]の大きく5つに分け、各分類に合う極上のおつまみを選んでもらいました。
【吟醸系】フルーティな吟醸酒のうまみが、淡白な白身魚で増す
生小鯛に薄く塩を振って、米酢にさっとくぐらせた「笹漬」。
「フルーティなイメージがある吟醸の『うまみ』に、小鯛の『うまみ』が組み合わさり、相乗効果が生まれます」
【純米系】力強い酒には、甘い和菓子が合う!
栗だけで練り上げた餡に、栗の実を入れたきんとん。
「力強い純米酒が、栗のねっとりとした甘みに合うだけでなく、栗の風味をさらに引き出してくれます」
【純米系】酒の甘みが、中華まんの皮の甘みにマッチ
野沢菜の塩漬けに北海道産乾燥貝柱と海老が入った中華まん「サイパオ」。中華に日本酒とは驚きの組み合わせですが……。
「実は、純米酒の甘みと皮の甘みが相性抜群なんです。また、純米酒は、料理の味を邪魔しないので、中華独特の餡の美味しさも引き立てます」
【山廃・生もと】乳酸同士の組み合わせが生むマリアージュ
帆立貝柱の照り焼きをクリームチーズで和えた、進化系珍味「帆立照焼醍醐味」。
「乳酸の力を使って作られる『山廃・生もと』は、同じく乳酸系のチーズなどの食材を合わせるのが◎」
【山廃・生もと】うまみの強い酒には、歯ごたえのあるものが◎
「芝えび炙り焼き」と「赤えび炙り焼き」は、味わいもさることながら、ザクザクとした歯ごたえが特徴的なおせんべい。
「濃醇なうまみが特徴の酒には、歯ごたえがあり酒に負けない存在感のあるものがおすすめです」
【にごり酒】濃厚なにごり酒は、和菓子の甘みによく合う
ぎっしりと詰まったあんこに、胡麻の風味が効いた長年愛される銘菓「旅まくら」。
「にごり酒は、食べ物の甘みをやわらげるので、『旅まくら』のように濃厚な甘みが特徴の和菓子ともよく合います。なので、甘い物が苦手な方もぜひ試してほしいです」
【熟成酒】個性が強い酒には、クセのあるおつまみをセレクト
レバーを甘辛い味付けで煮こんだ「レバーぜいたく煮」。
「濃い味でクセのあるレバーに負けない個性的な味と香りのあるお酒が臭みを消してくれます」
「今回は、5つの分類ごとにおつまみをご紹介しましたが、各銘柄や酒蔵ごとの個性に合わせて探すのもおすすめです」と河西さん。お酒の味だけでなく、合わせるおつまみにもこだわれば、日本酒の楽しみ方もぐっと広がりますよ。
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