2016.04.02
相手に想いが伝わる「ワイン」選びのコツと贈り方
大切なあの人へ、お世話になったあの人へ、感謝の気持ちを込めてワインを贈りたい。でも、どんなものを選んだら喜んでくれるのかわからない……。日頃から、そんなお悩みの声を数多く聞いているという伊勢丹新宿店グランドカーヴのソムリエ・苅部(かりべ)恭子さん。今回はそんな苅部さんに、ワインをギフトに選ぶ際のコツやポイントについて、教えてもらいました。
贈る相手を想い浮かべながら選ぶ
「ワイン選びは難しい。ましてやそれがギフトとなるとなおさら。そう思う方が多いようですが、誕生日プレゼントを贈る際に相手のことを思い浮かべながら選びますよね? ワインも同じです」と苅部さん。そこで、日頃お客さまにワイン選びを相談された際に、苅部さんがたずねるようにしているポイントをいくつか挙げてもらいました。
①どんな相手に、どんな用途で贈るのか。大まかな予算は?
「仕事上での贈り物か、プライベートでの贈り物か、まずはそれが大きなポイントになります。また、贈る相手は目上の方なのか、気心の知れた方なのか、といった関係性も大事。予算も、上限を大まかに決めておくといいと思います」
また、性別や年齢も、ワイン選びのヒントになると苅部さんは言います。
「一般的に、男性は重みのあるどっしりとしたワインを好み、女性はフルーティで華やかなワインを好む傾向があります。また、若い方は比較的、知名度よりも味の良さを重視するのに対し、年齢が上がると、銘柄や格付けにこだわる方が増えていきます」
②好きな食べ物は? 生活スタイルは? 相手のバックグラウンドから、好みを想像
「相手の方について、知っていることを挙げてもらいます。どんなことでも構いません。たとえば好きな食べ物。和食好きなら白ワイン、イタリアン好きならイタリアワインといった具合に、系統を絞ることができます。また、趣味や生活スタイルから選ぶという手もあります。ファッションにこだわりのある方にはオシャレなラベルのワインを選んだり、ホームパーティが好きな方にはスパークリングワインを選んだりと。ちょっとしたことから、ヒントは見つけられるものです」
③まったく相手の情報が思い浮かばない! そんなときには?
「ワインは、季節で選ぶこともできます。暑い時期には白ワインやスパークリング、寒い時期には赤ワインと、その時期ならではの味覚や嗜好に合ったものを選ぶと喜ばれるでしょう。視覚的にアプローチし、季節感のあるラベルデザインで選んでみるのもいいかもしれません。また、赤白2本セットにしてみるなど、複数の商品を組み合わせると、幅広い好みに対応できると思います」
予算別おすすめワイン
「ワインのおいしさを表すのは価格ではありません。予算内で必ずいいものを選ぶことができますよ」と苅部さん。そこで、3つの価格帯で、苅部さんおすすめのワインを選んでいただきました。
3,000円前後なら
自然に優しい栽培方法で造られたワイン。ほのかな甘みと、ミネラルのバランスが絶妙で、女性好みのワインです。和食や鍋料理にピッタリ。
5,000円前後なら
三越伊勢丹限定のワインです。黒いベリー系の果実に、スミレのニュアンスも感じさせるリッチで華やかな香りが特徴の、中重口のワインです。男女幅広く楽しんでいただけます。
10,000円前後なら
サクランボのような、華やかでチャーミングな香りと、繊細でエレガントな泡立ちが特徴のロゼシャンパーニュ。あえて大きめのグラスに注ぎ、温度による味わいの変化を楽しみたい1本です。
このように、ワインの贈り方、選び方の正解はひとつではありません。悩んだら、ソムリエにアドバイスを受けるのが一番ですが、最後に決めるのは贈り主のあなたです。大事なのは、心をこめて選ぶこと。そうすれば、きっと相手に思いは伝わるはずです。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=グランド カーヴにてお取扱いがございます。
また、<ドゥーツ>
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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