「梅干」と「漬物」がチーズに合う!? パーティにもおすすめの簡単おつまみ！

気心の知れた仲間で集うパーティに、美味しいおつまみはいかがですか？ 今回は、そんなホームパーティに持ち寄りたい、意外な組み合わせのチーズのおつまみをご紹介します。

ナビゲートしてくれたのは、伊勢丹新宿店食品フロアのシニアスタイリストの眞新（マニイ）惠子さんです。食のスペシャリストであり、ワインアドバイザーとチーズプロフェッショナルの資格も持つ眞新さんに、喜ばれるアレンジおつまみのポイントを聞きました。

「まずは、手に取りやすい小さなポーションであること。美味しさと同じくらい、食べやすさって、実は大事なんです。そして、意外性。定番のアイテムよりも、少し驚きがあるもののほうが、場が盛り上がって喜ばれるんですよね。今回はその2つをポイントにアレンジおつまみをお教えします」

意外だけど、最高のマリアージュ「ブルーチーズ×ハチミツ梅干」

まずひとつめは、ブルーチーズ。チーズ好きにはたまらない独特の風味にプラスされたのは、なんと梅干でした。

「組み合わせるのは、ハチミツ漬の梅干。ほんの少しブルーチーズにのせると、酸味と甘みと塩分が絶妙なバランスに！ ブルーチーズは、甘口のワインやハチミツと合わせるのが鉄板なので、ハチミツ漬の梅干とも非常に合います」

ブルーチーズとも梅とも相性抜群の、ハチミツがつなぐ、文句なしの美味しさです！

「これに合わせるのであれば、しっかりした果実味とコクのある赤ワインを。デザートワインの感覚で飲める、貴醸酒（仕込みに清酒を使う贅沢な日本酒のこと）もいいですね。あとはゆったり楽しんでほしい、スコッチウイスキー。ちょっと強いお酒を飲みたくなったときにおすすめです」

お酒がとまらなくなる、「カマンベール×漬物」

見た目だけでは味の想像がつかない、斬新な組み合わせ。カマンベールチーズの上にのっているのは、和食に欠かせない漬物です！

「よくスーパーで売っているカマンベールとは違い、本場のカマンベール・ド・ノルマンディはしっかり発酵の香りがして、漬物のような風味があります。そこで思いついたのがこの組み合わせ。すぐきの漬物（上加茂特産の、かぶの一種『酢茎菜』の葉と実を使った京漬物）は乳酸発酵による酸味が特徴で、同じく乳酸発酵食品のチーズと相性がいいんです」

試してみると、漬物の香りとチーズの風味が重なってとても美味しい！ 漬物のコリコリとした食感も新鮮で、和と洋のバランスが絶妙なおつまみです。

「白ワインは、樽醗酵したコクのあるタイプを。キリッとした辛口のものより、樽で寝かせたもののほうが相性がいいんですね。日本酒は、山廃造りという昔からの製法で造られた純米酒がおすすめ。濃厚で重めの香味が、個性的なおつまみとよく合います」

美味しいチーズとワインがあれば、それだけでうれしいけれど、驚きや感動を誘うおつまみがあればもっとうれしい！ パーティに持っていくものに悩んだらぜひ取り入れて、素敵な思い出を増やしてください！

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