2015.09.21
ロシア、インド、モロッコ。ストーリーも味わいたい世界の紅茶
世界を旅する醍醐味とは、なんといっても異文化を肌で感じることにあります。言葉、食、気候、習慣。住み慣れた街を飛び出してみれば、世界には驚きがあふれていて、その多様性が今までの「常識」を気持ちよく覆してくれる──そしてそれは、カップ1杯の紅茶からも感じることができます。
農園やシーズンにこだわった最高品質のダージリンや、喜怒哀楽などの「ナヴァラサ(9つの感情)」をテーマにしたブレンドティーなどで人気の伊勢丹限定ブランド「NAVARASA(ナヴァラサ)」。そのナヴァラサがこの秋、「World of Tea」として提案するのがロシア、インド、モロッコの3国で飲まれている紅茶です。
熱々の「ロシアンティー」で冷えた体を温める
「紅茶」と聞けば、ハムレットの名ゼリフのごとく「レモンかミルクか、それが問題だ」と考えがちな私たち日本人。しかし世界には、その国々の風土を背景とした、さまざまな紅茶の飲み方があるのだそう。ナヴァラサを運営する株式会社リーフル代表の山田栄さんに教えてもらいました。
ロシアで食事のあとに必ず出てくるのがロシアンティー。「ロシアではジャムをお菓子代わりに舐めたり、ウォッカを垂らしたりしながら、熱々の紅茶を飲みます。冬の寒さが厳しいロシアでは、そうして暖を取っているのです」。土地の気候と紅茶の飲み方が結びついているのがわかります。
牛乳とスパイスが決め手のインドのマサラチャイ
インドのマサラチャイは、街角に大鍋でチャイを煮込んで売っているチャイ屋さんがいるくらいポピュラーな飲み物。牛乳とスパイスを入れて煮出すことで、インドの食文化にもあう紅茶になっているそう。
「インドは世界最大の紅茶生産国ですが、植民地時代には良質な紅茶がイギリスに行ってしまい、粉のようなお茶しか残らなかった。それを美味しく飲む方法としてチャイが生まれたと言われています」と山田さん。
モロッコでは、お酒よりも紅茶でもてなす
気候や食生活に合わせて、さまざまなバリエーションがある世界の紅茶。またその飲み方には、国の歴史や文化も大きな影響を与えているといいます。
アフリカ大陸にあり暑く乾燥した気候のモロッコでは、清涼感のあるミントと砂糖をたっぷりいれたミントティーが愛されてきたと山田さんは話します。「モロッコはお酒を飲む習慣がないこともあり、ティータイムが大切にされていて、ミントティーはおもてなしのひとつになっています」。
モロッコではさまざまな宗教が共存していますが、イスラム教の影響を強く受けているといわれています。宗教上の理由からお酒を飲めないなかで、紅茶が重用されたのかもしれませんね。
1杯の紅茶に秘められたサイドストーリー
知られざる紅茶のサイドストーリーに好奇心がふくらみます! さて、今回「World of Tea」では、ロシアンティーには濃く出した紅茶にジャムの香りをつけ、マサラチャイにはいくつものスパイスをブレンドし、ミントティーは紅茶と緑茶にミントを加え、それひとつで本格的な味を楽しめるティーバッグとして登場します。色や香り、味わいを手がかりに紅茶が辿った物語をイメージし、はるか遠い国に思いを馳せる。そんな世界をめぐる旅の入口が、カップ1杯の紅茶の中にあるのです。
オンリーエムアイ フードトロッター「World of Tea」
開催期間:9月16日(水)~29日(火)
伊勢丹新宿店本館地下1階=プラ ド エピスリーにて、「世界の味覚を旅する」と題して、紅茶や郷土料理などを取り上げる催物を開催いたします。
※この催物は終了いたしております。
商品の取扱いについて
記事でご紹介している<ナヴァラサ>は、
また、伊勢丹オンラインストアでは<ナヴァラサ>
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